2011年12月14日水曜日

12/14 芸団協セミナー震災と実演芸術vol.2 レポート

12月14日に芸団協セミナー震災と実演芸術vol.2「いま現地でもとめられているものは~実演芸術にできること」が開催されました。


震災後、LOVE FOR NIPPONを立ち上げ、毎週のように現地に足を運んでいるCandle JUNEさん(キャンドルアーティスト)をゲストに、林保弘さん(演出家・プロデューサー)を聞き手に迎え、お話をうかがいました。

林さんは、震災支援に何かできないか、と伝手プロジェクトを立ち上げ、イベントの売上を一部寄付し、また活動のための資金として、現地での瓦礫撤去なども行っています。夏以降は、LOVE FOR NIPPONでCandle JUNEさんとも活動をともにするようになったそうですが、それまではプロジェクトをどう展開していくか、なかなか悩ましい時期もあったとか。

Candle JUNEさんからは、まず、なぜキャンドルを作るようになったのか、そして、平和な世界をつくりたいとの願いから、現在の活動に至るようになった経緯をうかがいました。2001年に広島で「平和の火」を灯したときから、争いのあった地を巡る旅「Candle Odyssey」を開始し、新潟中越地震では「SONG OF THE EARTHフェスティバル」を開催。そうした経験をふまえ、東日本大震災後は、一早く活動を開始されています。

自ら運転するバンに支援物資を載せて、被災地で暮らす人々の声を直接きいて、支援を集めてまた向かう。まさに被災地と支援者とをつなぐことから始まり、福島の10カ所ほどを中心に炊き出しとパフォーマンス、キャンドルの下語り合うイベントを継続的に行っているそうです。

現地でもとめられているものは、やはり人と人の心のふれあい。集会施設も堅苦しい会議仕様でなく、こたつを入れて、お茶を飲みながら話をすることで、つらい思いを抱えている方もほぐれてくる。「全員でなくても1人とでもじっくり話してほしい、そして文通するぐらい。」現地との橋渡しを重ねるCandle JUNEさんの言葉に、会場に集まったおよそ60名全員が、そういう気持ちをもって寄り添うこと、人としてまず大事な心を認識したセミナーとなりました。

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